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 いつもは昭和世代のお客様に聴いていただいておりますが、今日のお客様は令和生まれの子どもたちでした。昭和も令和も、子どもたちの笑顔に変わりはありません。希望溢れる未来に向かって成長していく子どもたちに心からのエールを送ります。

 かく言う私も、無邪気な子供時代がありました。とは言え、それは遥か昔のこと。時空に横たわる記憶の中の半世紀。そして、老いは一瞬で訪れたのです。いったいどうしてこのようになってしまったのか。人は去り、縁は絶え、自分の性格や人相まで何もかも変わってしまいました。時間や年齢、これまでのことやこれからのことを考えると、現在の幸甚を認識しつつも、全てが手遅れのように感じることもあり、その刹那、重苦しく不安な感覚に陥ります。

 進むべき未来が無くなりつつあるのであれば、過去に生きた方が良いのではないか…というような考えも浮かんできますが、過去への評価や印象は、現在をどのように認識するかによって変化するものですし、また、それによって未来への展望や期待値も違ってきますので、こういうことを突き詰めたり対偶的に考えることにも意味はないでしょう。

明日世界が滅びるとしても、今日私は(あなたは)リンゴの木を植える。

Martin Luther ・Constantin Virgil Gheorghiu・開高健

 そもそも心情や思考は一定ではないので、常に今を楽しみ感謝するだけですが、懐古の情に浸りながらも、明日への願いを抱き続けるというのは、時折よぎる、真理の一つともいえるようなこの一節が観念に刻まれているためかもしれません。

2024年6月25日(火)16:50-17:10
Alice Cafe

Romeo and juliet suites
-Prologue /w Violin
-Juliet
-What is a youth
La plus belle pour aller danser
黒ネコのタンゴ
Aime ceux qui t’aiment

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カテゴリー: Concert

作成者: Az

アコースティックバンド Premier Ensembleのブログです。